【参加記】東アジアの占いと予言〜未来を読む技、語る声〜

3月4日(日)に立教大で開催された東アジア恠異学会テーマ企画「東アジアの占いと予言〜未来を読む技、語る声〜」に参加してきました。参加というか報告だったんですけど、予想以上の盛会にびっくりしました。たぶん五十人くらいいらっしゃったんじゃないかと思いますが、最後の方には立ち見がでるんじゃないかとはらはらしたりしました。

予定していた三名の報告及びコメントのあと、総合討論では、予想以上に多方面の研究者の方々からご発言があり、大いに盛り上がりました。また同時に多分野間の議論にも耐えうる用語の問題も課題にあがりました。個人的に印象に残っているのは、占いの種類や予言/占いの線引き問題、「物怪(ぶっかい)」「物の怪(さとし)」「もののけ」の問題などでしょうか。今回は対象地域だけ見ても、日・中・韓・ベトナムと広い地域に及んだだけに、史料用語や専門用語も様々なレベルで共通したり衝突したりしましたが、背景にあるものも含め、今後、継続的な検討が必要だろうと思います。

それにしても午前10時から午後6時まで、さらには懇親会と、かなりの長丁場にも関わらず、参加下さったみなさんの熱心な姿勢には頭が下がりました。新しい交流に繋がった手応えもありますし、これがきっかけとなって今後のよりよい研究展開へと繋がればと思います。

最後に、ホストを務めて下さった小峯和明先生はじめ関係者の方々とご足労くださった方々に、改めて心より感謝申し上げます。

(文責)佐々木